立正大学付属立正高等学校2025
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ReadResearchReport 自分で課題を設定し、情報を集め、考察し、他者に伝える(レポート作成・プレゼンテーション等)探究活動において、最も難しいステップが「課題設定」です。自分が気になること、関心のあること、解決したいこと…「自分」を軸に考えると進みにくいことも、「誰かの役に立つこと」に視点を変えるとスムーズにテーマが見つかるものです。 立正高校の探究学習はグループ探究から始まります。1年生は「地域の困り事を解決する」をテーマに、グループに分かれて探究学習のサイクルを実践。自分の考えを述べ、仲間の意見を聞き、協力してプレゼンテーションの準備を進めます。このような探究サイクルの過程で、友人との価値観の違いに気づいたり、自分の主張の根拠不足を指摘されたりすることで、多様な意見を認め合い、物事を多角的に見る力がついていきます。こうして探究の流れを体得した後、いよいよ2年生では自分でテーマを設定する個人探究に進みます。 10分間の朝学習として、新聞の社説やコラムなどを題材とするテーマ文を自分の言葉でまとめる取り組みが、R-プログラム(コラムリーディング)です。国語力(読む・書く・聞く・話す)を伸ばし、Research(調べる)、Read(読み取る)、Report(表現する)の3つのスキルを身につけます。 探究学習や、大学受験の小論文などで必要になるこれらの力は、年数回の練習では定着しません。1年間、継続して訓練することで自分の意見を伝える力を鍛え、思考力・表現力の向上へとつなげていきます。 2年生では1年間をかけて個人探究に臨みます。自分が興味のあること、知りたいことなど、自由にテーマを設定し、仮説を立てます。 探究の進め方は基本的に自由です。図書館やインターネット上での情報収集、生徒や保護者に対するアンケート調査、外部の有識者や企業へのインタビューなど、さまざまな方法で集めた情報を元に考察を深めます。 1年生・2年生ともに、1月末の「探究学習発表会」で、その成果をアウトプットします。1年生はクラスメートに向けて、2年生はクラスごとに代表者を選び、クラス代表は行学ホールの大きなステージで学年全体に向けてプレゼンテーションをします。そのプレゼンテーション資料も自分で作成します。◉「フォントについて」 フォントが与える人へ印象と感情◉たまごかけごはん〜その展開と可能性〜◉スマホの高速充電の限界を知りたい!◉色が人に与えるイメージ効果◉カフェインが身体に与える影響◉人が推しをつくり推している理由とはほか調べる読み取る表現するRISSHO Senior High School06文献調査・アンケート収集・インタビュー・情報分析…それぞれの方法で考察を深め、探究成果をまとめます自ら進んで調べる力意思や結果を正確に伝える力文章等による表現・人前での発表など主張や要点を読み取る力生徒が発表した探究テーマの例[2023年度2年生]問題の発見・調査論点の理解・考察・整理01学びの個性に合わせた指導02学校生活全体が学びの場03行ける大学よりも行きたい大学へ探究学習発表会1年生・2年生対象課題設定は「誰かのために」の視点からスタートまずはグループ探究で流れを体得していきますR-PROGRAM1年生対象社会へ巣立つとき、自分を支えてくれる〝3R〟の力

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